リフォームを考えるなら知っておきたいQ&A<基本編>

土屋ホームトピアさんに聞きました! リフォームを考えるなら知っておきたいQ&A 座談会レポート

今回の座談会テーマはリフォーム。中古住宅、マンションリフォーム、二世帯、補助金・・・気になるキーワードが参加された6名のママからたくさん出てきました。今回は土屋ホームトピアのお二人にご協力いただき、スッキリ解決していきます。
【お悩み回答者】
(株)土屋ホームトピア
 三橋さん(営業企画室長)
【お悩み回答者】
(株)土屋ホームトピア
 本居さん(設計担当)
基本編:リフォーム初心者が知りたい3つのコト
応用編:私にあてはまるのはどれ?具体的な3つのパターン
番外編:リフォームに200万円の補助金が使える!?震災に学ぶ・安全・安心のリフォーム
お金はいくらかかるもの?
Q.
まだ、リフォームについてはよく分からないのですが、塗装などを始め、正直どのくらいお金がかかるのか、またどのタイミングでリフォームするのかが気になります。(質問者:平井さん)

平井さん(30代)・豊平区在住
夫と2人の子どもとの4人家族。転勤族で、現在は賃貸マンション住まい。「そろそろ戸建てか新築マンションを考えていて、主人と物件巡りをしています。リフォームに関してなんの知識もゼロなので、知っている方の中に入るのは恥ずかしいのですが、逆に皆さんの話を聞いてリフォームをする時に何か参考になればと思い参加しました。

A.
外壁・屋根だと100万円前後、塗装のタイミングは10年が目安。
例えば、外壁・屋根工事の場合の費用では、住宅の規模が極端に大きくなく、足場やコーキングの打ち変え、屋根の塗装など必要な工事一式程度であれば(塗装の種類も色々ありますが)だいたい100万円前後です。
塗装のタイミングとしては北海道の場合10年が目安です。外壁、特に屋根は、雨風にさらされることから、傷みのリスクが高いので、早めのお手入れをおすすめします。素材によっても違いますが、サイディングだと、南側が紫外線による劣化が一番早いので、壁を触ってみて、手に白くついた時が考え時。家をどれだけ長持ちさせるかは、基本的に”手のかけかた”。適度に家に愛情を持ってお掃除をしたり、不具合を見つけた時に、すぐ業者さんに相談して、点検や手入れをしていけば、100年でももつでしょう。灯油ボイラーや水廻りの電気を使用する什器などは、家電製品と同じくらいの寿命ですので、15年超えてもいれば、そろそろ準備を考えたほうがよいと思います。大事に住んでもらえるお家を普段から作って欲しいですね!
(回答者:土屋ホームトピア 設計担当 本居さん)
ワンポイントアドバイス:リフォーム費用はトータルで考えて
何をするにも、極力無駄な出費を抑えたいと思うのが家計を握る心情ですよね。ただ、私たちも普段、お客様からご相談いただいた時は塗装のみを考えていたご様子で、この先の事を伺うと、また何年後に工事が必要になる頃には、お子さんに一番お金のかかる時と重なり、必要な時に必要な金額を工面できないという方もいます。状態が悪くなってからの工事では費用も大きく変わってきますので、本当は今かけたくないお金ではあるけれども、5年後にかなりの費用がかかるのなら、今やっておいたほうが結果的に得という考え方もあります。どこかで無駄なお金がおさえられるよう、私たちはトータルで考えています。
リフォーム業者の見極め方!
Q.
家を建てて10年ほど建ち、私も外壁が気になっています。よく、ピンポーンとリフォーム業者の方が「そろそろいかがですか」とパンフレットを持って来るのですが、その会社が他とどう違い、業者の信用がどうで、どの外壁が一番いいのかなど違いが分からず、見極めに困っています。(質問者:大浦さん)

大浦さん(40代)・北区在住
夫と3人の子どもとの6人家族。10年以上前に注文住宅で家を建てる。
「もう10年以上経っているので、そろそろリフォームを考えたいと思っています」

A.
私たちもその質問が一番難しいところです。業者選びに関してはいくつかポイントがあると思います。

  • まずは信頼できる相手であるかどうかを見る。
    電話やメールでの問い合わせ時や、リフォーム業者の担当者さんとのやり取りで丁寧かどうか、誠実かどうかなど、色々と見分けるポイントはあると思いますが、一つ、注意したいのは、人当たりの良さだけでは判断できないということ。できることとできないことをハッキリ言ってくれるかどうかなども判断材料になるでしょう。
  • ご家族の状況を考え、一番良い提案をしてくれる。
    希望されるリフォームに対して、どんな素材を使い、どのように性能を向上させることが一番なのかなどを考え、修理・改修にとどまらず、住宅の資産価値が上がるような提案をしてくれるかどうかもポイントです。
  • メリット、デメリットをきちんと話してくれる
    私が利用する立場で考えても一番信用しづらいパターンが、他者の悪口ばかりを吹き込むケース。しかし、買う側にとってはそれが良い情報である可能性もあるのですが、業者の悪口ばかりではなく、お勧めする商品の悪いところと、良いところの両方を話してくれるのが一番信用できると思います。

(回答者:土屋ホームトピア 設計担当 本居さん)

A.
外壁工事(塗装だけではなく改修工事も含めて)というのは、100~300万円くらいの工事が多いですが、みなさんが業者を選ぶ基準としては、「金額」と「デザイン」と「近所でやっている」ということではないでしょうか?。外壁の素材に何が使われているとか、塗装にしても、ウレタン、エナメル、シリコン、フッ素などありますが、わかりにくいですので、結局は、信頼できる業者さんを選ばれるのが一番だと思います。
たとえばこの外壁はどのくらいもつのか、話題になった場合、9年、10年目まではもちますので、その後は再度メンテナンスが必要になりますので、早めにやって下さいときちんと伝えてくれる業者。
リフォームで500万円以上の契約をする会社には、建設業の許可が必要です。よくニュースでリフォーム詐欺の話を聞きますが、彼らの手口は、主契約を300万円くらいでしておいて、その後の工事の最中に柱も腐っているから追加で別契約として100万円、水漏れしているからお風呂、キッチンも追加で300万円、全部で1000万円以上かかるリフォームになってしまうというものです。これを一括して契約するには、建築業法で建築士の免許を持った専任技術者の居る事務所を開設して行わなければいけません。500万円以下の契約でしかやらない業者や、訪問販売だけしかやらない業者だと、認可が必要にならないので、簡単に会社を興して営業できるのです。だから、訪問販売だけのリフォーム会社は、基本的には選ばない方が良いということです。
(回答者土屋ホームトピア 営業企画室長 三橋さん)

ワンポイントアドバイス:
今の建物の状況をよく確認しましょう。

業者の見極めはもちろん人だけではありませんが、何の工事をするか以前に、工事しようとする建物の状況確認が大事です。床下や小屋裏にもぐって目で確認したり、外から見えるところの点検と建物の状況を確認した上で、塗装のみで問題なければそれだけでいいと思います。土台が危険な状態だったり、断熱材が痩せて効果が薄くなっている状態であるにも関わらず、その上からサイディングを張ってしまったら当然寒さは解消せず、結局は全部剥がしてやり直しになるので、後から倍以上の金額がかかってくると言う場合もあります。中には今の壁の上から施工しても大丈夫という素材もあるので、こういった外装材を勧める場合もあります。その家の状況次第ですが、断熱材など見えないところが問題なければ、お化粧するだけでも大丈夫です。

中古住宅を購入する時&中古住宅を購入してリフォームをする際の注意点
Q.
今まで住んでいたところが、子どもが4人になり、2Lで手狭になっていたので、とにかく引っ越したくて、広さと地域だけで、中古住宅を購入して、外壁と内壁全部と、トイレを付けるなど結構大きなリフォームをしました。前に住んでいた方に話は聞いたのですが、住んでみると結露がひどかったので、もう少しきちんと聞けば良かったかなと思いました。(質問者:今井さん)

今井さん(30代)・白石区在住
夫と、2歳から中2まで5人の子どもとの7人家族。5年前に中古住宅を購入してリフォーム。今の家に何年住めるか。リフォームして住んだほうが得なのか?いっそ建て直した方がいいのか?について悩み中。

A.
買う前にきちんと建物の診断を
中古住宅の購入には、建物の診断ができるかどうかがポイントです。耐震などは特に気になると思いますので、ある程度安心と考えると、平成12年以降に建てられた建物の方がいいと言えますが(大きな法改正がされた年)、築年数がある程度経過している場合、見た目がきれいでも、長く住むことを前提に購入するならば、基礎や構造、断熱の状況などの見えない部分をやはりきちんと診断しておく必要があるでしょう。住んでみたら寒い、ということがないよう、土屋グループで流通している物件は、可能な場合、弊社が立ち会って診断をし、実際の基礎の強度や断熱の状況、床下にもぐってみて土台が腐っていないかなどを調査しています。
(回答者:土屋ホームトピア 設計担当 本居さん)
A.
立地条件をよく調べて
中古住宅を購入する場合、建物を見るのも重要なのですが、立地条件も見たほうが良いですね。住まいの性能については、リフォームでおおむね解決できますが、交通量はどうかなど、住環境というトータルな判断が必要になってきます。どんな施設があるとか、どんな人がまわりに住んでいるかとか、ちょっと余裕を持って探されることをおすすめします。
(回答者:土屋ホームトピア 営業企画室長 三橋さん)

ワンポイントアドバイス:
診断士による点検の際は、不動産屋さんに要相談

リフォームに関わらず、その物件が本気で欲しいと思ったら、有料になるケースが多いと思いますが、建物診断士さんに診断をお願いする方が安心です。購入前に勝手には出来ないと思うので、①診断士を入れて点検が可能かどうか、②点検の間(1~2時間程度)鍵を借りられるか、③可能なら立ち会いしてもらえるか、不動産屋さんに、確認しましょう。不動産屋さんが良心的なところなら、対応してくれるはずです。逆に、嫌がられたなら少し怪しいところがあるのかもしれません。

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【今回の取材場所】
土屋ホームトピア 森林公園モデルハウス
建築してから10年以上経つこちらのモデルハウスはもともと土屋ホームの新築のモデルハウスだったそう。建てたときの家族設定から、20年経ち、家族がどうなったかという設定の下に、リフォームがされていて、実際にリフォームした後の住まいを目にすることができます。

ACSESS
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公開時間:10:00~18:00
定休日:水曜日
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