いよいよ夏本番。とはいえ、湿度の低い北海道の夏はカラッとしていて、どことなくヨーロッパの気候に似ている気がします。今回はそんな爽やかな夏に似合う白ワインをご紹介します。簡単でヘルシーなお料理と合わせて楽しみましょう!
「Sauvignon Blanc:ソーヴィニョン・ブラン」は、青草やハーブの香り、グレープフルーツのような柑橘系の香りと、爽やかで引き締まった酸味が特徴の品種です。すっきりした飲み口は、食卓に涼しげな風を運んで来てくれそうです。この季節に美味しく飲むコツは、きりっと冷やすこと。栓を抜く2~3時間前には冷蔵庫に入れておきましょう。どうぞお忘れなく!
フランス・ロワール地方の、Sancerre(サンセール)、Pouilly Fumé(プイィ・フュメ)は、ソーヴィニョン・ブランの代表的な産地です。ワインのラベルには、この名前が書いてあります。
またニュージーランドのマールボロ地区も、ソーヴィニョン・ブランの産地として良く知られています。ラベルには「Sauvignon Blanc」、「Marlborough」と品種や産地が書いてあるので、分かり易いです。
[例えばこの一本]
Overstone(オーバー・ストーン)
Marlborough Sauvignon Blanc 2010
(マールボロ ソーヴィニョン・ブラン2010)
原産国 : ニュージーランド
価格 : 1000円台
ピュアな果実味と程よい酸味が感じられる、飲み易いワインです。モダンでかつ、かわいらしいラベルからも、造り手のセンスが感じられます。ニュージーランド産はリーズナブルな価格のものが多いので、まずは試してみたい、という方にお勧めです。
北海道は、鮮度の良い魚介類が豊富で、鮮魚コーナーを見て回るのは楽しみの一つです。カルパッチョは、お刺身を自宅でマリネするだけで簡単に出来ます。ソーヴィニョン・ブランとの相性は非常に良いです。
<材料>2人分
白身魚の刺身用スライス(平目、鯛、カレイ等)/80~100g程度
ブロッコリースプラウト/1パック
青じそ/2枚
塩/少々
レモン汁/レモン1/3~1/2個分
エクストラヴァージンオリーブオイル/大さじ2
<作り方>
1. 市販のお刺身をお皿に重ならないように並べる。
2. スプラウトを真ん中に盛る。(山高に盛ると見た目が良くなります)
3. 青じそのみじん切りを全体に散らす。
4. 全体に、塩、レモン汁を振りかける。
5. 仕上げにエクストラヴァージンオリーブオイルを回しかける。
友人から、ハワイ産の立派なパパイヤをいただきました。黄色いどっしりした実を眺めていると、南国を訪れたような気分になってきます。フルーツを盛り付けると見た目も賑やかで、子供も喜びそうですね。もちろん白ワインにも合います。パパイヤの独特の香りは、レモン汁をかけるとほとんど気にならなくなります。
<材料>2人分(ボート2個分)
パパイヤ/1個
好みのフルーツ(グレープフルーツ、キウイ、バナナ、桃、ブルーベリー等)
プレーンヨーグルト/100~150CC
レモン汁/適量
ミントの葉/適量
<作り方>
1. パパイヤは縦半分に切る。
2. スプーンなどで種を取り除き、切り口全体にレモン汁をふりかける。
3. 2の窪みにプレーンヨーグルトを入れる。 (甘さはお好みで調節)
4. フルーツを盛り付け、ミントの葉を飾る。
ご紹介した料理は、ソーヴィニョン・ブランとの組み合わせ例の、ほんの一部です。一般に、あっさりした魚介類、味付けに塩やレモン、にんにく、ハーブを使ったもの、調理法はオリーブオイル等でのソテーやグリル、また和食や香草を使ったアジアや中華料理などにも合うとされています。是非いろいろなメニューと合わせて、お試しください。
プロフィール
松本 裕子 / ソムリエ、食育インストラクター
国内大手航空会社にて国際線客室乗務員として約10年サービスにあたる。(社)ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。東京の田中伶子クッキングスクールで学び、全国料理学校協会教員資格、及びNPO食育インストラクター資格を取得。海外ステイやオフを利用し、各国のお料理教室(フィレンツェ、バンコク、ホーチミン)やお花、お菓子教室(パリ)に参加。2010年より札幌在住。双子の母。
イントロダクション
ワインは、相性の良い料理と組み合わせることによって、そのどちらも美味しくする相乗作用があるだけでなく、脚の長いグラスに注がれた佇まいが美しく、女性にとても似合うお酒です。小さなお子様をお持ちの方でも、気軽にワインを食卓に取り入れていただける様に「食材やワインは身近なお店で手に入るもの」とし、簡単に「おうちワイン」を楽しむ参考になればと思います。