厳しい寒さが続いております。
寒がりで冷え症の私は、何となく外の寒さが体に残っていて活力低下気味に。家でも暖かいものを食べて、エネルギー補給をしたくなります。
そんな時は、牛肉、野菜、赤ワイン一本分をたっぷり加えた煮込み料理を作ってパワーチャージします。家の中でコトコトじっくり煮込むなら、吹雪で外に出られない日にはうってつけです。合わせて飲むワインも、上質な赤を選んでちょっと贅沢に。美味しく食べて、寒い冬を元気に乗り切りましょう。
牛肉の赤ワイン煮といえば、フランス・ブルゴーニュ地方の家庭料理、「ブッフ・ブルギニョン」が有名です。本来は、煮込みに使うワインも合わせて飲むワインも、ブルゴーニュ名産の赤ワイン(代表品種はピノ・ノワール)が使われます。しかし、日本で売られているブルゴーニュ産のワインは、結構なお値段のものが多いようです。家庭で気軽に作る場合は、必ずしもブルゴーニュのワインを使う必要はないと思います。煮込みに使用するものは手頃な価格のワインで十分です。
ワインと料理を合わせるコツは、「色」を合わせることです。この「牛肉の赤ワイン煮」のように、肉もソースも「赤」系の色なら赤ワインが合います。また、料理に使うワインと飲むワインを同じものにするか、ぶどうの品種を合わせると、相性がアップし、より美味しく味わえるでしょう。
<材料>4人分
<作り方>
※しょうゆが隠し味になっています。しょうゆと赤ワインは、相性の良い組み合わせです。
ROBERT MONDAVI WINERY OAKVILLE
CABERNET SAUVIGNON 2006
(ロバート・モンダヴィ ワイナリー オークヴィル カベルネ・ソーヴィニョン 2006)
原産国:アメリカ・カリフォルニア州 ナパヴァレー
カシス、ブラックベリー、黒コショウなどの香りがし、完熟したプラムやベリー系の豊かな果実味と渋みとのバランスが良く、上品な味わいです。
実はこれ、お土産にいただいたものですが、他にもらった人みんなが、「文句なしに美味しい」と言ったそうですよ。
ロバート・モンダヴィは、カリフォルニア州 ナパヴァレーの有名なワイナリーです。オークヴィルは、ナパの中でも特に、良質のぶどうがとれる地区です。
カベルネ・ソーヴィニョンは、赤ぶどうの代表的な品種で、世界中で栽培されています。代表的な産地はフランス・ボルドー地方、アメリカ・カリフォルニア州、チリ、オーストラリアなどです。様々な成分が複雑に凝縮された重めのタイプがほとんどで、しっかりした味わいの料理や、牛や子羊などの肉料理と良く合います。冷やすとせっかくの香りが閉じてしまうので、16~18度を目安に、常温で飲むのがおすすめです。
プロフィール
松本 裕子 / ソムリエ、食育インストラクター
国内大手航空会社にて国際線客室乗務員として約10年サービスにあたる。(社)ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。東京の田中伶子クッキングスクールで学び、全国料理学校協会教員資格、及びNPO食育インストラクター資格を取得。海外ステイやオフを利用し、各国のお料理教室(フィレンツェ、バンコク、ホーチミン)やお花、お菓子教室(パリ)に参加。2010年より札幌在住。双子の母。
イントロダクション
ワインは、相性の良い料理と組み合わせることによって、そのどちらも美味しくする相乗作用があるだけでなく、脚の長いグラスに注がれた佇まいが美しく、女性にとても似合うお酒です。小さなお子様をお持ちの方でも、気軽にワインを食卓に取り入れていただける様に「食材やワインは身近なお店で手に入るもの」とし、簡単に「おうちワイン」を楽しむ参考になればと思います。