皆様は、札幌市内にワイナリーがあることはご存知ですか?札幌中心部から車を走らせること約40分。南区藤野の緑豊かな「エルクの森」に、「さっぽろ藤野ワイナリー」はあります。敷地内にはぶどう畑の他、パークゴルフ場、レストラン、お花の散歩道、菜園等が広がっており、自然を感じながら散歩を楽しむことができます。
「さっぽろ藤野ワイナリー」のワインはどれも、丁寧に選果されたぶどうの本来の持ち味を生かしながら、昔ながらの自然な造り方で、添加物を極力使わずに仕上げられています。ワインがリリースされてまだ3年程の若いワイナリーですが、地元、札幌のワイナリーですので、応援していきたいと思っています。
我が家では昨年、子供と一緒に数回訪れました。ワイナリーの夏の様子を、写真でご紹介します。
丹精こめて育てられたぶどうが、気持ち良さそうに実をつけていました。
併設のレストラン「Vigne」(ヴィーニュ)は特にお勧めです。
その土地で採れたものをその土地で味わう「地産地消」の考えをとても大切にされています。地元藤野産の新鮮な野菜がふんだんに使われたオリジナル料理は、ワインとの相性も抜群です。藤野ワイナリーのワインが数多く取り揃えられており、グラス単位でいただくことができます。ピザやオムハヤシ、ハンバーグなど、子供が食べやすいメニューがたくさんあり、お子様連れでも楽しめますよ。
敷地内の菜園で採れた、新鮮な野菜たちが売られていることもあります。
食後は腹ごなしに、センスの良いオブジェや建物が至る所にちりばめられた、素敵なガーデンを散策するのはいかがでしょう?ワイナリーから車で数分の「石山通り」沿いにある、「さっぽろ藤野ワイナリー・ショップ」では、ワインのテイスティングが可能です。
こちらは「ナイヤガラ ナチュラルスパークリング」です。
品種:ナイヤガラ
購入価格:1800円
白い花や洋梨の香りと、やさしく軽やかな口当たりのスパークリングワインです。
カルボナーラを作って合わせました。すっきりとりた泡が、クリーミーなソースを引き立てます。
ところで私は先日、「ママ住ま」のサイトでもお馴染みの「inZONE」さん主催のワイン会”ワインゾーネ”に参加してまいりました。ワインゾーネでは毎回、道内のワイナリーから講師がいらして、レクチャーが行われます。参加するごとに、道産ワインの知識が深まります。
今回講師を務められたのは、上記紹介した「さっぽろ藤野ワイナリー」のオーナー伊與部さんと、技術アドバイザーの近藤さんでした。ワイナリーの歴史や特徴、ワイン作りにかける思いなどを直接伺うことができ、大変勉強になりました。
レクチャーが終わると、ミニパーティーが始まります。
オーナー自ら注いでくださいました。
今回の試飲のワインは3種類。キャンベルロゼナチュラル スパークリング、ナイヤガラ(白)、メルロー(赤)です。
こちらはメルロー(赤)。暖かい気候を好むメルローの栽培に、より適した道南乙部産のぶどうが使われています。プラムのような果実味を持つバランスの良い味わいです。
また、”ワインゾーネ”のもう1つの特徴として、毎回「ホームパーティー」をテーマに、ワインと、それに合うお料理の組み合わせが提案されており、それも楽しみの1つです。今回は特に趣向を凝らしたスタイルで、とてもRichな雰囲気でした。中央区にある「Day’s Kitchen 創-sou-」のシェフが、ワインに合うメニューをその場でサーブしてくださいました。こちらは、ローストポークと、じゃがいもとミートソースのグラタン。ディジョン産マスタードを添えて。メルローのまろやかな風味と、豚肉とじゃがいものやさしい味がよく合います。
他にも豪華な前菜と、岩見沢「市川燻製屋本舗」さんの美味しい鯖や紅鮭の燻製をいただいて、お腹一杯になりました。
インテリアショップの素敵な空間で、ワインとお料理、そして出会った方々とおしゃべりをして、楽しい午後のひとときを過ごすことができました。ご興味のある方は、是非参加されてみてはいかがでしょうか?
※ワインゾーネは、隔月で開催されています。
詳しくはこちら http://www.inzone.jp/shop/
※さっぽろ藤野ワイナリー
http://www.vm-net.ne.jp/elk/fujino/
プロフィール
松本 裕子 / ソムリエ、食育インストラクター
国内大手航空会社にて国際線客室乗務員として約10年サービスにあたる。(社)ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得。東京の田中伶子クッキングスクールで学び、全国料理学校協会教員資格、及びNPO食育インストラクター資格を取得。海外ステイやオフを利用し、各国のお料理教室(フィレンツェ、バンコク、ホーチミン)やお花、お菓子教室(パリ)に参加。2010年より札幌在住。双子の母。
イントロダクション
ワインは、相性の良い料理と組み合わせることによって、そのどちらも美味しくする相乗作用があるだけでなく、脚の長いグラスに注がれた佇まいが美しく、女性にとても似合うお酒です。小さなお子様をお持ちの方でも、気軽にワインを食卓に取り入れていただける様に「食材やワインは身近なお店で手に入るもの」とし、簡単に「おうちワイン」を楽しむ参考になればと思います。