第12回 「寒色」のニュアンス

20130918「寒色」のニュアンス

寒色は「涼しい」、というのはよく知られていますが、「寒色」にもいろいろと種類があります。
キンキンに冷たい「寒い」感じか、そよ風程度の「涼しい」感じか、あまり冷たさを感じさせない青というのもあります。
今回は、「寒色」の涼しさのニュアンスについてのお話しです。

「寒い」色

一般的に、「最も冷たさを感じる色」というのは、「紫みの青」といわれています。
若干紫がかった青ですね。紺色なども、やはり冷たさを感じる部類です。涼しいというよりも「冷たい」「寒い」という言葉が相応しいかもしれません。
インテリアに使う場合、空間がぐっとシャープな印象になります。

「涼しい」色

「寒い」よりも少し柔らかい「涼しい」というニュアンスになると、水色になります。
水色になると、ぐっと肌あたりのよさそうな雰囲気になりますね。色は「明るく」なると「軽さ」を感じるようになります。
清潔感もある水色は、インテリアでも活躍の場がたくさんあります。

マイルドな青

さらに、マイルドな印象の色は、水色の中でも「緑みの青」です。
ティファニーのカラーですね。真っ白よりも、ややアイボリーよりの白と相性のよい色です。
オホーツクの海(紫みの青)と、沖縄の海の色(緑みの青)を比べると、沖縄の海の色の方が「温かく」感じます。
青は使いたいけれど、冷たい感じは嫌、という場面では、是非「緑よりの青」を使ってみて下さい。ビビッドなものより、少し明るめにした方が、より「マイルド」になりますよ!

アズマ レイコ

プロフィール
アズマ レイコ / カラーコーディネーター

2003年に函館でカラーサロンをオープン。パーソナルカラー・パーソナルスタイル診断の他、色彩心理のセミナー、講座を開講。結婚後の転勤で、2007年から札幌での活動を始める。『HappyColorLife』主催。AFT1級カラーコーディネーター。2児の母。

イントロダクション
色彩の知識を、楽しく!わかりやすく!使える形で!お伝えすることをモットーにカラーコーディネーターとして活動しています。色彩は生活に密着した、生活を彩る要素です。このコラムでは、生活に役立つ色彩のマメ知識をお届けできればと思っています。楽しく賢く色彩のパワーを利用してみましょう!