春になると初々しい新一年生の小学生が黄色いランドセルカバーで学校へ向かうようになります。あのカバーは何故「黄色」なのでしょう?今回は今年流行の「黄色」のお話しです。
目立つ色、といえば、以前「アイキャッチャー」についてお話ししたことがありましたが、代表は「赤」です。
普段目にするPOP、お店の看板などでも赤はよく使われる色です。
標識やPOPなどで赤が使われるのは「目立つ」「誘引性がある」というのが理由です。
では、何故、ランドセルカバーは赤では無いのでしょう?
色の背景や、取り合わせ、というのも大事な条件です。
例えば、赤がいくら目立つといっても、黒地に赤の柄があっても、離れてしまえばあまり目立ちません。
小学生の歩いている道路の色は灰色です。
灰色の背景で、一番「見えやすい」色は黄色です。その為、ランドセルカバーや、安全帽子などは遠くからでも見えやすい黄色い色が選ばれるのです。
2013年の春夏はネオンカラーが流行色で、春先からあちこちでネオンカラーがアクセントに使われています。
春夏の明るい気分にぴったりのネオンカラー。紺色などのダークカラーが流行っている時に、「誘引性」の高い、とっても目立つネオンカラーを使いこなすのは勇気が要りますが、今は「流行って」いますので、あちこちで見かけます。
あちこちで見かけると、「誘引性」は落ちます。つまり「目立ちにくく」なります。
今ならネオンカラーをさり気なく着こなせるはず。
是非、やっと訪れた北海道の一番過ごしやすいよい時期を、明るい色で楽しんで下さい!
プロフィール
アズマ レイコ / カラーコーディネーター
2003年に函館でカラーサロンをオープン。パーソナルカラー・パーソナルスタイル診断の他、色彩心理のセミナー、講座を開講。結婚後の転勤で、2007年から札幌での活動を始める。『HappyColorLife』主催。AFT1級カラーコーディネーター。2児の母。
イントロダクション
色彩の知識を、楽しく!わかりやすく!使える形で!お伝えすることをモットーにカラーコーディネーターとして活動しています。色彩は生活に密着した、生活を彩る要素です。このコラムでは、生活に役立つ色彩のマメ知識をお届けできればと思っています。楽しく賢く色彩のパワーを利用してみましょう!