第16回 洗面所の整理収納

生活空間の中でも洗面所はとても多機能性を求められる場所です。
名前は洗面所であっても実際は洗濯室、乾燥室、脱衣室、化粧室、ボイラー室と限られたスペースで何通りもの使い方をしなければなりません。ですから、その機能とリンクした収納力が無いと使い勝手が悪く、雑多な雰囲気になってしまいます。そこで洗面所の収納の3大ポイントをお伝えします。


タオルや下着類の収納を設けること。

こうすることで、使う場所と収めている場所が最短距離になるわけです。洗濯後のタオルをすぐ収納し、入浴後にサッと取り出せる、この使う場所にしまうのが原則です。そうすると、そんなにしまうスペースが無いという声が聞こえてきそうです。そう思う方は収納数を決めることも大切。洗濯の回数や家族構成にもよりますが、例えば1人当たりバスタオル1枚だけしまっておき、それ以外のストックのタオルは別の場所に移動させましょう。狭い場所には必要最低限のモノをしまうと良いでしょう。


簡易物干場でもあることを考えましょう。

雨天時など物干場となることもある洗面所ですから、最低でも天井にパイプもしくはツッパリ棒2本は必要です。最近は乾燥機付洗濯機も主流になってきましたが、電気代や衣類のダメージを考えると自然乾燥できる物干が必要です。また、リフォームや新築時など濡れたバスタオルを掛けられるようなセントラルヒーティングパネルや電動室内物干竿などを取り入れるのも手です。


洗剤等の在庫は使い切るタイミングで買うこと。

洗面所にはあらゆる洗濯洗剤やカビとり剤、シャンプー、整髪料などのストックが知らないうちに増える場所です。安いからの理由で買いだめはオススメしません。なぜなら、特売は1年に1回ではなく、毎週やっているからです。出来ればボトルに使い始めの日を書くなどして、どれくらい頻度で消費されるかを調べると良いでしょう。「在庫を持って安心」ではなく、「使いきる目安」を知り、極力在庫を省いてみてはいかがでしょうか。


たかが洗面所と侮るなかれ・・・・毎日、必ず家族が使う場所。そして一番生活感がにじみでる場所でもあります。3つのポイントは既に実践されている方もいらっしゃると思いますが、1つでもやっていないことがあれば、是非、取り入れてみて下さい。

萩中 留美子

プロフィール
萩中 留美子 / 公認整理収納アドバイザー

札幌出身。短大卒業後をニトリに入社、販売員を経て単身渡米。カレッジにてインテリアデザインを専攻し、学位取得。帰国後、インテリア・住宅関連等の仕事に従事し、2008年に独立、PIC & Designを設立。現在、公認整理収納アドバイザーとして講演活動や「汚宅」の片付け業務に携わる。道新文化教室(千歳)、経専北海道観光専門学校、経専調理製菓専門学校にて講師担当。

イントロダクション
短大を卒業してからニトリに入社し、販売員を経て単身渡米しました。アメリカの大学でインテリアデザインを学び、帰国してからはインテリアや住宅関連の仕事に携わり、2008年に独立しました。このブログでは整理収納アドバイザーが片付けのヒントになるような、「目から鱗」のお話を伝えていきます。また、整理収納のセミナーも随時開催中です。